今の状況と将来性について
ケアマネージャーの資格は比較的介護業界の中では新しい資格です。介護保険制度が平成9年度より導入されてからこの資格は誕生しました。そのようなケアマネージャーの現状はキャリアアップの通り道として位置づけられており、それだけに様々な苦労もあります。ケアマネージャーの今後のことも含めて将来性はどのようなものになっていくのかなどをご紹介したいと思います。
今後の課題
ケアマネージャーの資格は比較的新しい資格で、設立当初は人員確保の為に割と簡単に取得することが出来る資格でしたが、徐々に合格率は低下し、現在では合格率15%程度の難しい資格となっています。近年の傾向としては看護師の受験者が少なくなり、介護福祉士のような介護業界からの受験者が多くなっています。そのような現状のため、これからのケアマネージャーは医療的知識が不足して行くことが懸念されています。
また潜在ケアマネージャーの問題もあります。潜在ケアマネージャーとは、資格試験に合格をした後、介護支援専門員実務研修を修了しなければ実際の業務に就くことが出来ないのですが、それを修了していない人のことで、5年に1度の更新研修も必要になります。ですから資格を取得しても手続きの複雑さや研修と日程が合わないなどの理由から更新手続きをしない方もおり、慢性的なケアマネージャーの人材不足が問題となっています。各事業所ではケアマネージャーの人材確保や高待遇で優秀な人材確保に力を入れており、ケアマネージャーの求人は売り手市場になっています。
ケアマネージャーの悩み
ケアマネージャーには様々な悩みがあります。介護保険制度には5年に1度の見直しがあり、その度にケアマネージャーは制度に対して敏感に対応して働くことが必要になります。仕事に対して直接関わるような制度の見直しがありますから勉強を怠ることは出来ませんし、その都度適応する能力が求められます。ケアマネージャーが受け持つことが出来る利用者の方の人数は35名と決まっていますから、それ以上の利用者の方を1人のケアマネージャーが受け持つことが出来ませんので収入には縛りがあります。人数に制限があっても事務的な仕事量は変わっていませんので大変ですし、独立を考えたとしても簡単に開業することが出来ませんので、せっかく資格を取得してケアマネージャーとして働いても給料面に不満がある方が多いのも事実です。
社会的な地位が高くなることが期待されている
今後もさらに高齢化社会が深刻になることが予想されていますからケアマネージャーの重要性は高まっています。介護ビジネスの発展もめざましいものがあり今後も増々発展して行くことが予想されていますから、職業としての将来性には期待を持つことが出来るでしょう。管理職などのキャリアアップにも期待が持てますので今後は社会的地位が上がり、損はない職業になるでしょう。